すふろーぐ

『すふらんのdialog』 ここは来てくださる皆さんと私の大切な出会いの場所 新田先生の作品『春を抱いていた』を中心に BL作品・声優さん・個人的趣味を綴っています

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再掲載ですが(^。^ゞ



リンクさせてもらっていたお友達がサイトを閉められたので、収めていただいていた私のSSをこちらに移動させてもらうことにしました。
彼女は色んなパラレルものの春抱きSSを書かれていて、その中のひとつに黒猫シリーズがありました。
今日はその黒猫シリーズに贈らせていただいたものを、少しだけ修正して載せます。
あと、できればもうひとつの方も…ちょっとここには載せ辛いあの手のシーン(笑)ありの作品も続きに隠す感じで(笑)年内にアップさせていただきたいと思っています。
今日のはやばいシーンはないので大丈夫だと思いますが、もし今ここをご覧になられている方でBLにご興味のない方。春抱き好きじゃない方。
トップ記事にもありますように、ご不快な思いをされないようこのブログを閉じられてお戻りくださいm(_ _)m

あ、それと、某さまより情報をいただきました。ありがとうございます\(*^0^*)/
コミコミさん で来年の2月号のゴールドを予約すると、新田先生の素敵表紙絵(ゴールド2012年6月号)のポスカがもらえるようです。
春抱きは載っていないですが(T-T)ポスカが欲しい人は早めに予約ですね(^_-)☆



では…






          ~ ある日の出来事 ~ 




「にゃ…」


それは、ある日の夕方のこと。
猫の姿の岩城さんと、仕事が休みだった俺とのラブラブ散歩中の出来事だった。
俺と一緒の時に岩城さんが猫のまんまで散歩というのは、そのぅ………
ちょっと…あ~~(汗)
その時点で岩城さんに人型で歩かせるには憚られたというか、
気だるげな姿を誰にも見せたくなかったというか……
俺たち、いや、俺の個人的理由ゆえ。

俺に抱っこされた岩城さんは、その まあるく愛らしい黒ビロードの頭を、
甘えるように俺の胸にくっ付け時おりうつらうつらとしていた。
……ごめんね。無理させたから。
俺は歩きながら、何度も何度も岩城さんの背にそっと頬を摺り寄せた。
そんな甘酸っぱい時間が流れていた。

そんな時、突然ハッとしたように岩城さんが顔を上げ、俺とは逆方向の
道の向こう側の一点を見つめたまま動かなくなった。


「ん? 何? 岩城さん」


猫の時の岩城さんに話しかけても、当然言葉は返ってこない。
そんなことは誰に言われなくてもわかってる。
けれど姿は猫でも同時に人でもあり、俺の言葉をちゃんと理解する岩城さんだ。
いつも「にゃ」とか「にゃあ」とか、それなりに鳴き声を変えて、
俺にも意味が解るようにちゃんと返事を返してくれる。
だから俺はこうやって人型の岩城さんと接する時と同じように、
そう、いつものように、猫の岩城さんに話しかけるんだ。

あ、ほら……今もね、岩城さん。
斜め後ろの俺の顔をチラッと振り返って見上げると、


「にゃあ」


と小さく鳴いてから再び前方に向き直った。

うっ……可愛いっ!!

いや、こんな美猫なんだから可愛いのは当たり前なんだけど。
その仕草のあまりの可愛さに脳内の人型時の岩城さんの可愛らしさが重なり、
さらに今朝方の────
俺にしがみついて、涙流して喘いでいた可愛い岩城さんが目に焼き付いている。
綺麗で色っぽくて止まんなかったよ…
そんな姿までが瞬時に思い出され……
俺は、この小さな体をギュッと抱き締めてしまいそうになるいけない腕を、
いつも以上に苦労して押しとどめなくちゃいけなかった。

しかし、なんだろう。何かいるのかな?
今の「にゃあ」の意味は……たぶん「心配するな」かな?
いつも天然で可愛い岩城さんだけど、
時に俺の岩城さんはとても凛々しいんだ。


その直後、しきりに前方を気にする岩城さんの視線をたどった俺は、
ようやくそこに向こう角から姿を現した一匹のアメショを発見した。
俺が初めて目にするそいつは、たぶん野良じゃないね。
毛並みも綺麗だしどこかの家猫に違いなかった。
それが証拠に、人間の俺の存在を別段恐れるふうもなく
ゆっくりと俺たちの方へと近付いてくる。

ん?

腕の中の岩城さんの体が徐々に強張るのがわかった。


「岩城さん? あの猫がどうかした?」


再び俺は岩城さんに話しかけたが、今度は岩城さん、俺を振り返りもせずに
ただ近付いてくるアメショをじっと凝視していた。 

すると、


「な゛~~お゛~~~ な゛~~お゛~~~」


俺たちとの距離、なんと3,4メートルにまで近付いたきたそいつは
そこで一旦立ち止まり、たぶん岩城さんを見つめながら鳴いた。

俺の気のせいか?

妙に媚びたような響きの声尻を引っ張る、そんな気持ちの悪い声で鳴いたのだ。


えっ? まてよ─────これって……
ひょっとしたらオスがメスを呼ぶ時の、つまり……
ゲッ…求愛?! うっそ~~~っ!
こいつ、見たところオス、だよな? マジ?!
岩城さんのことメスと間違えてるって?
まさか────
いくら野生の感が薄れてる家猫でも、そんなオスメス間違わないでしょ?!

釈然としない気持ちのままふと岩城さんに視線を戻すと、
岩城さんの背が逆立っていた。
すごく緊張しているように見える。
どうしたんだろう…こいつのこと、もしかしたら知ってる?
まさか、何かされたんじゃないよね?
俺の腕に強く押し付けられる小さな肉球。


うっ、また……こんな時になんだけど、これ気持ちいいんだ。
それに柔らかい肉球から覗いている爪がまた……
しっかりと痛いくらいに俺にしがみ付いていて、たまんない…可愛い。
いいよ? 爪立てても。

俺がそんなことを考えてる間も岩城さんはそいつを睨みつけていた。
このアメショ野郎との間に、ほんと何があったんだろう。
単にオス同士の縄張り争い────じゃあ なさそうだよね。
第一岩城さんはもうそんなことは避けて通るだろうし。
岩城さん達の一族ってこともなさそう。
こいつ自身はごく普通のアメショのオスだよね。

たとえ何があっても、どこでも、俺が守ってあげるから心配いらない。
わかってる?俺の京介♥


そうこうするうちに、そいつが俺たちの方へもう一歩スッと前足を踏み出した。
その途端。


「フーーーーーッ!ウゥ~~~」


岩城さんから明らかに威嚇の声。
驚いた素振りを見せたそいつは一旦はタタッと数歩後退したのだが、


「な゛~~お゛~~~ な゛~~お゛~~~」


とまた、岩城さんを振り返って気持ち悪く鳴きやがった。

何だか むかつく……メッチャ気分悪っ………
無性に腹が立ってきた。


「しっ!しっ!あっち行け!」


クソッ!
俺はまた何だか訳もわからないまま、それでもすご~くむかついてきて、
岩城さんからまだ何も事情を聞いていないのに
勝手にそいつを追っ払っちゃったよ。
だって………
俺の岩城さんにちょっかい出す奴は、たとえ猫だろうが人間だろうが許さない。
男でも女でもオスでもメスでも絶対に俺がけちらしてやる。
俺は鼻息も荒く岩城さんの顔がこちらを向くように、
その体をしっかりと抱っこし直してから言った。


「岩城さん? 行くよ?」


岩城さんはちょっとびっくりしたんだと思う。
不思議そうな顔で俺を見上げた。
その体から強張りはもう感じられなかったが────

…っ……ごめん岩城さん;;今の俺の態度、やっぱちょっと……
あちゃ~~~……ごめんなさい;;
────って、えっ?………岩城さん?


「にゃあ~」


岩城さんは小首を少し傾げて鳴くと、俺の胸に前足をかけて伸び上がり
その黒曜石のような綺麗な瞳で俺を見つめた。
そしてちっちゃい顔を更に俺の顔に近付けると、俺の唇をペロッと舐めた。


「う、うわっ!…い、岩城さん?!」


「にゃ…」


クラッ──────
もうっ、ダメ!可愛すぎる!!
俺が口に出して謝るより先に俺の気持ちをもう解ってくれたんだ。
ありがとう岩城さん!大好きだよ岩城さん!!愛してる岩城さん!!!

俺はもう今度こそたまらず、ギュウギュウと岩城さんを抱き締めてしまった。
「にゃ?! にゃにゃっ!!」なんて文句を言う岩城さんすら可愛いすぎて───
俺は岩城さんを抱き締めながらそのままかけだした。
頭の中では『今のアメショのこと、何が何でも岩城さんから聞きださなきゃ』
なんてしっかりと画策しつつ。
とにかく、俺がこんな可愛い岩城さんを勢い余ってつぶさないうちに
早く人型の岩城さんを抱き締めたくて、一目散に我が家に急いだのだった。




                         2006.7    2013.12一部修正







ご訪問並びに拍手&拍手コメントありがとうございます!!m(_ _)m
この記事の拍手コメへの御礼お返事は 順次  ↓ の続きへどうぞv



>27日18時前のRさん

こんにちは(*^。^*) 懐かしいでしょ~?(笑)嬉しいお言葉ありがとうございます(〃▽〃)
あんなにたくさんあった春抱きサイトさんが殆ど消え、ほんとに淋しい限りです。。
やはり連載がないと萌えのエネルギーも持続して爆発しませんし…でも、それでも新しいファンの方が少しずつ増えているように感じるのは嬉しいことですね!!
もうひとつのSS。ちょっと時間切れでアップできそうにありません。すみませんf(^_^;
またお正月明けに見直ししてから載せます。サンキュです*)^・^(*
素敵なお正月を迎えられてくださいませ!! コメありがとうございますm(_ _)m


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すふらん

Author:すふらん
BLが、JUNEと呼ばれていた頃からのドップリこっち人間。
色んな作品に嵌ってきたけれど、今は新田先生の作品、
とりわけ春抱きが生活の中心。
好きな声優さんは一杯いますが、現在のマイブームはやはり森川さんや三木さん。
関俊さんは20年以上のファン。

画像は我が家の春抱きドール達♥

★すふろーぐ★2008.5.14開設

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